話題の「新タイプの新型コロナウイルス」について分析してみた
こんにちは、ふーとです。
つい先日、無事薬局実習が終わってほっとしたところにホットなニュースがあがってたので(!)、自分なりに情報を集めつつ分析をしてみました。自分用、みたいになるかもしれないけれど、気になった人は目を通していって下さい。
薬局実習の最終的な感想なんかは、今月の月末報告なんかにかけたらいいな。
まずはこちら。
話題のもとになった、読売新聞の記事ですね。
簡単にまとめると、国立感染症研究チームが6月以降から新しい遺伝子配列を持つ新型コロナウイルスが東京を中心に蔓延していることを発表。今の陽性者の主流は新しい遺伝子配列のものだということ。
なるほどね、感染者数のわりに重症患者や死亡者数が少ないことにも関係ありそう?「遺伝子配列が変わった」ことを「新タイプ」と言い換えることには若干違和感を感じるけど、まあこの際いいや。
ウイルスの遺伝子変異は割と起こりうることだと思っているんだけど、今のご時世だしみんな敏感になっているのかな。
この話題について、専門家が出している調査書があったので、こちらもちゃんと確認しておきましょう。
最近のメディアは信用に欠けますからね、ちゃんと専門家の記事を読んできちんとした解釈をするのが大事だと思います。別に医療に関してだけじゃなくて物事全般に言える話だけど。。。。
https://www.niid.go.jp/niid/images/research_info/genome-2020_SARS-CoV-MolecularEpidemiology_2.pdf
PDFで失礼します。こちら8/5に提出された「新型コロナウイルス SARS-CoV-2 のゲノム分⼦疫学調査2」というレポート。7/16段階の情報だけど、6月から蔓延していたと考えるとだいぶ有益そう。。。
こちらも簡単にまとめると、
・SARS-CoV-2 の変異速度は現在のところ1年間で 24.1 箇所の変異が⾒込まれると推定されており、2019 年末の発⽣から7ヶ⽉ほどの期間を経てゲノム全域に平均 15 塩基ほどの変異がランダムに発⽣していると⽰唆されている。
・ウイルスは病原性をさげて広く深く種を残していく適応・潜伏の⽅向に向かうと推定されていて、病原性の変化については単にゲノム情報を確定しただけでは判定できるものではなく、患者の臨床所⾒等を総合的に考慮する必要がある。
・感染症研究所において新型コロナウイルス SARS-CoV-2のゲノム配列を確定し、感染クラスターに特有な遺伝⼦情報そしてクラスター間の共通性を引き続き解析中。
....とのこと。あまり簡単ではなくなってしまった。つまり、
疫学調査を⽀援するひとつの⽀援材料である『ゲノム解析』を行っているグループが、「ウイルスが病原性を下げて感染力を上げる方向で遺伝子変異を行っていて、今蔓延しているのはそれだ」と発表した
ということなのかな。
無症状の若者が繋いできたバトンが高齢者や身体弱者に重症となって出てしまうのが現状ととらえるのがやっぱり正しそう。でも、これは先ほども書いたけれど、ウイルスって病原性さげて感染力あげるように変異するのは普通だし、数年後にはインフルエンザくらいの感染力、潜在力になっていいてもおかしくないかも?
いずれにせよ、収束まではさほど時間がかからなくても終息にはすごい時間を要しそうな予感。。。
あと、Twitterで少し見かけた「ワクチン」についても少し触れようかな。
今開発されているワクチンが無駄になるんじゃ?みたいな話があがっていたので。
そもそもワクチンというのは、感染症ワクチンの原材料となる病原体(ウイルスや細菌など)を、それに適した宿主に感染させて増殖したものを利用している。先ほど述べた感染症で言うと、インフルエンザは発育鶏卵がよく使われているね。
ただ、ウイルスは毎年遺伝子変異するものなので同じものを翌年使えるわけではない。だから、その年に流行るウイルスがどう変異するかを予測して株を製造している。
だから、今回遺伝子変異しているといわれている新型コロナウイルスに適応するワクチンは間違いなく今後のワクチンの基礎になるし、決して無駄になるわけじゃない。
...長々書いてしまったけど、現状わかる範囲のことをまとめてみました。
まあこれまでと同様、手洗いや換気など各々気を付けなきゃいけないことを気を付けて感染対策することが最重要ですね。
随分とありきたりなまとめになってしまった。。。
それでは、さようなら。